2005/08/06

詞花和歌集

2005-08-06-土 五月雨はなには難波江の澪標見えぬや水のまさるなるらむ

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詞花和歌集
http://applepig.idv.tw/kuon/furu/text/waka/shika/shika_f.htm
巻一と巻二。
http://applepig.idv.tw/kuon/furu/text/waka/shika/shika01.htm
http://applepig.idv.tw/kuon/furu/text/waka/shika/shika02.htm

詞花和歌集 巻第一 春
 001 堀河院御時、百首歌奉り侍けるに、春立つ心を詠める
  氷りゐし志賀の唐崎うちとけてさゞ波よする春風ぞ吹く


 002 寛和二年内裏歌合に霞を詠める
  昨日かも霰ふりしは信楽の外山の霞春めきにけり


 003 天徳四年内裏歌合に詠める
  古里は春めきにけりみ吉野の御垣が原は霞こめたり


 004 初めて鶯の聲をきゝて詠める
  たまさかに我が待ちえたる鶯の初音をあやな人やきく覽


 005 題不知
  雪消えばゑぐの若菜もつむべきに春さへ晴ぬ深山邊の里


 006 冷泉院春宮と申しける時、百首の歌奉りけるに詠める
  春日野に朝鳴く雉のはね音は雪の消えまに若菜つめとや


 007 鷹司殿の七十賀の屏風に、子日したるかたかきたる所に詠める
  萬代のためしに君が引かるれば子の日の松も羨みやせむ


 008 題不知
  子日すと春の野ごとに尋れば松にひかるゝ心地こそすれ


 009 梅花遠薫と云ふ心を
  吹きくればかを懷かしみ梅の花ちらさぬ程の春風もがな


 010 梅花を詠める
  梅の花匂を道の導にてあるじも志らぬ宿に來にけり


 011 題不知
  とり繋ぐ人も無き野の春駒は霞にのみやたなびかるなむ


 012 春駒を詠める
  真菰草つのぐみ渡る澤邊にはつながぬ駒も放れざりけり


 013 題不知
  萌え出づる草葉のみかは小笠原駒の景色も春めきにけり


 014 天徳四年内裏歌合に柳を詠める
  佐保姫の糸染めかくる青柳をふきなみだりそ春の山かぜ


 015 贈左大臣の家の歌合し侍けるに詠める
  いかなれば氷はとくる春風にむすぼゝるらむ青柳の糸


 016 故郷の柳を詠める
  故郷の御垣の柳はる%\とたが染めかけし淺みどりぞも


 017 題不知
  深山木のその梢とも見えざりし櫻は花にあらはれにけり


 018 京極前太政大臣の家に歌合し侍けるに詠める
  紅の薄花櫻匂はずばみな白雲とみてや過ぎまし


 019 この歌を、判者大納言經信、紅の櫻は詩に作れども歌には詠みたる事なむなきと申しければ、あしたにかの康資王の母の許に遣しける
  白雲は立ちへだつれど紅の薄花櫻心にぞ染む


 020 返し
  白雲はさも立ゝばたて紅の今ひとしほを君し染むれば


 021 同じ歌合に詠める
  朝まだき霞なこめそ山櫻尋ねゆくまのよそめにもみむ


 022 同じ歌合に詠める
  白雲とみゆるに志るしみ吉野の吉野の山の花盛りかも


 023 承暦二年内裏後番歌合に詠める
  山櫻をしむにとまるものならば花は春とも限らざらまし


 024 遠山櫻と云ふ事を詠める
  九重に立つ白雲と見えつるは大内山の櫻なりけり


 025 題不知
  春如に心を逸らになすものは雲ゐに見ゆる櫻なりけり


 026 白河に花見にまかりて詠める
  白河の春の梢を見渡せば松こそ花の絶え間なりけれ


 027 処処に花を尋ぬと云事を詠せ給ける
  春来れば花の梢に誘はれていたらぬ里のなかりつるかな


 028 橘俊綱朝臣の伏見の山庄にて、水邊櫻花と云ふ事を詠める
  池水の汀ならずば櫻花影をも波に折られましやは


 029 一條院御時、奈良の八重櫻を人の奉りて侍けるを、其折御前に侍りければ、その花を題にて、歌詠めと仰せられければよめる
  古の奈良の都の八重櫻けふ九重に匂ひぬるかな


 030 新院の仰せ事にて百首歌奉りけるに詠める
  古里に問ふ人あらば山櫻散りなむ後を待てと答へよ


 031 人/\あまた具して櫻花を手毎に折りて歸るとて詠める
  櫻花手毎に折りて歸るをば春の行くとや人は見るらむ


 032 題不知
  春毎に見る花なれど今年より咲き始めたる心ちこそすれ


 033 歸雁を詠める
  故郷の花のにほひやまさるらむしづ心なく歸る雁かね


 034 題不知
  中/\に散るを見じとや思ふらむ花の盛に歸るかりがね


 035 櫻花の散るを見て詠める
  櫻花散らさで千代も見てしがな厭かぬ心は偖もありやと


 036 天徳四年内裏歌合に詠める
  櫻花風にし散らぬ物ならば思ふ事無き春にぞあらまし


 037 太皇太后宮賀茂の齋と聞え給ひける時人、々参りて鞠つかうまつりけるに、硯箱の蓋に雪を入れて出されて侍ける敷紙に書き付けて侍ける
  櫻花散りしく庭を拂はねば消えせぬ雪となりにけるかな


 038 住み荒らしたる家の庭に、櫻花の閑なく散り積りて侍けるを見て詠める
  掃く人も無き古里の庭の面は花散りて社見るべかりけれ


 039 橘俊綱朝臣の伏見の山庄にて、水邊落花と云ふ事を詠める
  櫻咲く木の下水は淺けれど散りしく花の淵とこそなれ


 040 藤原兼房朝臣の家にて、老人惜花と云ふ事を詠める
  散花も哀と見ずや石上古りはつるまで惜しむ心を


 041 庭の櫻の散るを御覽じて詠ませ給ひける
  我宿の櫻なれども散る時は心にえこそ任せざりけれ


 042 櫻花の散るを見て詠める
  身に換へて惜むに止る花ならば今日や我世の限ならまし


 043 落花滿庭と云ふ事を詠める
  庭もせに積れる雪と見え乍薫るぞ花のしるしなりける


 044 題不知
  散花にせきとめらるゝ山川の深くも春のなりにける哉


 045 寛和二年内裏歌合に詠める
  一重だに厭かぬ匂をいとゞしく八重かさなれる山吹の花


 046 麗景殿女御家歌合に詠める
  八重咲るかひ社無れ山吹の散らば一重もあらじと思へば


 047 堀河院御時、百首歌奉りけるに詠める
  來ぬ人を待ちかね山の喚子鳥同じ心に哀れとぞきく


 048 新院位におはしましゝ時、牡丹を詠ませ給けるに詠み侍ける
  咲きしより散果つる迄見し程に花のもとにて廿日へにけり


 049 老人惜春と云ふ事を詠める
  老いてこそ春の惜さは増りけれ今幾度も逢はじと思へば


 050 三月盡日、殿上人共を御前に召して、春の暮れぬる心を詠ませさせ給ひけるに詠ませ給ける
  惜むとて今宵かきおく言の葉や綾なく春の形見なるべき



■詞花和歌集 巻第二 夏

 051 卯月の一日に詠める
  けふよりはたつ夏衣薄くともあつしとのみや思ひ渡らむ


 052 題不知
  雪の色を盗みてさける卯の花はさえてや人に疑はるらむ


 053 齋院長官にて侍けるが、少將になりて、賀茂祭の使して侍けるを、珍らしき由人のいはせて侍りければ詠める
  年を経てかけし葵は變らねど今日のかざしは珍しき哉


 054 神祭りを詠める
  榊とる夏の山路やとほからむゆふ懸けてのみ祭る神かな


 055 郭公を待ちて詠める
  昔にもあらぬわが身に郭公待つ心こそ變らざりけれ


 056 關白前太政大臣の家にて、郭公の歌をの/\十首づゝ詠ませ侍けるに詠める
  郭公鳴く音ならでは世の中に待つ事も無き我が身なりけり


 057 題不知
  今年だに待つ初聲を郭公世には古さで我に聞かせよ


 058 山寺に篭りて侍けるに、郭公の鳴き侍らざりければ詠める
  山里のかひこそなけれ郭公みやこの人もかくや待つらむ


 059 題不知
  山彦のこたふる山の郭公一聲なけば二聲ぞきく


 060 題不知
  郭公あかつきかけて鳴く聲を待たぬ寢覺の人やきくらむ


 061 題不知
  待つ人は寝る夜も無きを郭公鳴く音は夢の心地こそすれ


 062 閑中郭公と云ふ事を詠める
  鳴きつとも誰にかいはむ郭公影より外に人しなければ


 063 題不知
  昆陽の池におふる菖蒲の長き根はひく白糸の心地こそすれ


 064 土御門右大臣の家に歌合し侍けるに詠める
  終夜たゝく水鷄は天の戸を開けて後こそ音せざりけれ


 065 題不知
  五月雨の日をふるまゝに鈴鹿河八十瀬の波ぞ聲増りける


 066 堀川院御時、百首歌奉りけるに詠める
  我妹子がこやの篠屋の五月雨にいかでほすらむ夏引の糸


 067 右大臣の家の歌合に詠める
  五月雨はなには難波江の澪標見えぬや水のまさるなるらむ


 068 郁芳門院の菖蒲の根合に詠める
  藻汐やく須磨の浦人うちたへて厭ひやすらむ五月雨の空


 069 藤原通宗朝臣歌合し侍けるに詠める
  五月闇はな橘に吹く風はたが里までか匂ひゆくらむ


 070 世をそむかせ給て後、花橘を御覽じて詠ませ給ける
  宿近く花橘はほり植ゑじ昔を偲ぶつまとなりけり


 071 撫子の花を見て詠める
  薄くこく垣ほに匂ふ撫子の花の色にぞ露も置きける


 072 贈左大臣の家に歌合し侍けるに詠める
  種まきし我が撫子の花ざかりいく朝露の置きてみつらん


 073 寛和二年内裏歌合に詠める
  泣く聲も聞えぬ物哀しきは忍びに燃ゆる螢なりけり


 074 六條右大臣の家に歌合し侍けるに詠める
  五月闇鵜川にともす篝火の數増すものは螢なりけり


 075 水邊納凉と云ふ事を詠める
  風吹けば河べ凉しくよる波の立ち歸るべき心地こそせね


 076 題不知
  杣川の筏の床の浮枕夏は凉しきふしどなりけり


 077 長保五年、入道前太政大臣の家に歌合し侍けるに詠める
  待つ程に夏の夜痛くふけぬれば惜みもあへぬ山の端の月


 078 題不知
  川上に夕立すらし水屑せく梁瀬のさ波立ち騒ぐなり


 079 閏六月七日詠める
  常よりも歎きやすらむ棚機の逢はまし暮をよそに詠めて


 080 題不知
  下紅葉ひと葉づゝちる木の蔭に秋と覺ゆる蝉の聲哉


 081 題不知
  虫の音もまだうちとけぬ草叢に秋をかねてもむすぶ露哉







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風雨来記2ムービー更新
http://www.fog.jp/main/products/f2.htm
Kagaya Kyoさん感想
原:跟之前的微妙地不同啊....
訳:その前と微妙に違いますね...
原:怎麼說....開始痛恨自己沒錢了 orz
訳:なんと言う、貧乏の自分を恨み始めた..._| ̄|○
原:那各用蛇皮線混合的風水嵯峨風音樂真是絕妙啊.....
訳:蛇皮線(?)と混合する風水嵯峨風の音楽は絶妙だなぁ
原:再者說,怎麼會有那麼多古裝的畫面出現哪.....
訳:あと、なんで古風の装束のシーンはそんなに多くでしょう...
原:真是謎,期待度上升 orz
訳:謎ですね、期待度アップ_| ̄|○
原:(真鶴被推倒那幕也很萌,果然12歲真棒)
訳:(真鶴が押し倒されるシーンも萌え萌え,やっぱり12歳ハァハァ!)
駄目人間は国界なし、と再び思う今のこの頃です。

■混乱大丈夫?次期ウィンドウズで漢字150字形を変更(読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20050729i306.htm
一部の正字が表示出来るようになりますが、代わりに一部の新字は...
正字が表示出来る事は嬉しいですが、暫く混乱になるでしょう。互換性も問題だし...
正直、期待も半分、不安も半分...


たちゃなたちゃな 2005/08/06 03:52 蛇皮線(じゃびせん)は琉球の民族楽器で、当地では三線(さんしん)と呼びます。
本土の三味線が胴に猫の皮(x_x)を張って使うのに対し、三線では蛇皮が使われます。
また、弾く際には撥を使わず、人差し指にはめた指形の義甲を用います。
「鬼神楽」では、うづきも爪弾いてました。真棒。
http://img1.mixi.jp/photo/bbs/77/40/1667740_130.jpg

たちゃなたちゃな 2005/08/06 04:31 JISX0213:2004 における 168 文字の例示字形変更によって、たとえば「辻」という字のしんにょうが、康煕字典に従った二点のものに置き換わり、一点のグリフは失われてしまいます。
日本では国字として、康煕字典の編纂される以前から一点しんにょうの辻が使われてきたらしく、歴史的には一点のグリフのほうが古いといえるのだそうです。
JISX0213:2004 では、一点と二点のしんにょうは包摂され、同じ漢字として扱われてしまいますので、これらを使い分けてきた場所では大きな混乱が生じると思われます。OS X のヒラギノフォントなどでは両方のグリフが含まれており、CID 指定によって二者を使い分けることは可能ですが、それでも CID コードと Unicode/Shift_JIS, etc. の文字コード間でのマップ表を入れ替える必要が出じるものと思われます。
個人的には「大変なことしてくれたにゃー!」という”漢字”がします。

kuonkizunakuonkizuna 2005/08/06 07:41 御丁寧な解説、どうも有難う御座います。
実は蛇皮線という名から察すると、確かに三味線を思い出した。
沖縄についての知識はほぼゼロといえますが、サーチすれば直ぐ判ると思います。
が、昨日は詞花和歌集と続日本紀の整理をしています、此方の怠慢です。

>大変なことしてくれたにゃー!
ああ、やっぱりそうなりますね。
場合によって、正異体字を同じ漢字か違う漢字にするのはどっちかいいか定めていないため、いろいろ大変になりますね。
トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/kuonkizuna/20050806

2005-08-05-金 惜むとて今宵かきおく言の葉や綾なく春の形見なるべき

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詞花和歌集
http://applepig.idv.tw/kuon/furu/text/waka/shika/shika_f.htm
初歩の整理は、新大系『金葉和歌集・詞花和歌集』の番号を付けることです。
今は巻五と巻六がこのようにしました。
http://applepig.idv.tw/kuon/furu/text/waka/shika/shika05.htm
http://applepig.idv.tw/kuon/furu/text/waka/shika/shika06.htm

例えば、以下のうたをリンクしたい時、
 162 正月一日子生みたる人に襁褓つかはすとて詠める
  珍しくけふたち初むる鶴の子は千代の襁褓を重ぬべき哉
伊勢大輔
http://applepig.idv.tw/kuon/furu/text/waka/shika/shika05.htm#162
リンクできます。

ところで、
 901 京極前太政大臣の家に、歌合し侍りけるに詠める
  君が代は曇りもあらじ三笠山嶺に朝日のさゝむかぎりは
匡房
が有りますが、それは新大系にないが、別の版本の詞花和歌集にある詩歌です。
しばらく901(仮)という暫時の番号を付けることになります。
全部の番号をつけたあと、新しい番号に換えます。

詞花和歌集 巻第五 賀
 161 一條院上東門院に行幸せさせ給ひけるに詠める
  君が代にあふ隈川の底清み千年をへつゝすまむとぞ思ふ


 162 正月一日子生みたる人に襁褓つかはすとて詠める
  珍しくけふたち初むる鶴の子は千代の襁褓を重ぬべき哉


 163 一條左大臣の家に障子に、住吉のかたかきたる所に詠める
  過ぎ來にし程をば捨てつ今年より千代は數へむ住吉の松


 164 長元八年宇治前太政大臣の家の歌合に詠める
  君が代は白雲掛かる筑波嶺の峰の続きの海となるまで


 165 題不知
  榊葉を手に取持ちて祈りつる神の代よりも久しからなん


 166 三條太政大臣賀の屏風の繪に、花見て帰る人かきたる所に詠める
  あかでのみ歸ると思へば櫻花折べき春ぞ盡きせざりける


 167 ある人の子三人に冠せさせたりけるに又の日、いひつかはしける
  松島の磯に群居る蘆鶴の己がさま%\見えし千代かな


 168 上東門院御屏風に、十二月つごもりのかたかきたる所に詠める
  一年を暮れぬと何か惜むべき盡せぬ千代の春を待つには


 169 河原院に人人まかりて歌合しけるに、松臨池と云ふ事を詠める
  たれにとか池の心も思ふらむ底にやどれ松の千年は


 170 後三條院住吉詣でに詠める
  君が代の久しかるべきためしにや神も植ゑけむ住吉の松


 171 俊綱朝臣に具して住吉に詣でゝ詠める
  住吉の現人神の久さに松も幾度生ひ替るらん


 901 京極前太政大臣の家に、歌合し侍りけるに詠める
  君が代は曇りもあらじ三笠山嶺に朝日のさゝむかぎりは



■詞花和歌集 巻第六 別

 172 參議廣業、たえて後、伊豫の守にて下りけるに、いひつかはしける
  都にて覺束なさを習はずば旅寝をいかにおもひやらまし


 173 道貞、わすられて後、陸奥國のかみにて下りけるに、つかはしける
  諸共にたゝまし物を陸奥の衣の關をよそにきくかな


 174 左京大夫顯輔加賀守にて下り侍りけるにいひ遣はしける
  喜びをくはへて急ぐ旅なれば思へどえこそ止めざりけれ


 175 橘則光の朝臣陸奥國の守にて下り侍りけるに、餞し侍るとて詠める
  止りゐて待つべき身こそ老いにけれ哀れ別は人の為かは


 176 もの申しける女の、齋宮の下り侍ける供にまかりけるに、いひつかはしける
  帰り來む程をも志らで悲しきはよを長月の別なりけり


 177 大納言經信太宰帥にて下りけるに、河尻にまかりあひて詠める
  六年にぞ君は來まさむ住吉のまつべき身社痛く老いぬれ


 178 恒に侍りける女房の日向の國へ下り侍りけるに、餞給とて詠み給ける
  茜さす日に向ひても思ひ出よ都は晴れぬながめすらむと


 179 弟子に侍ける童の親に具して人の國へまかりけるに、装束つかはすとて
  別路の草葉をわけむ旅衣たつよりかねてぬるゝ袖かな


 180 月頃人の元に宿りける侍ける日、主にあひて詠める
  また來むと誰にもえこそ言ひおかね心に叶ふ命ならねば


 181 唐土へ渡り侍けるを人の諌め侍ければ詠める
  留らむ留らじとも思ほえずいづくもつひの住家ならねば


 182 人の元に日頃侍て、帰る日、主にいひ侍ける
  二つなき心を君にとゞめおきて我さへ我に別ぬるかな


 183 大納言經信太宰帥にて下り侍けるに、俊頼の朝臣まかりければ、いひつかはしける
  暮れば先そなたをのみぞ詠むべき出でむ日毎に思おこせよ


 184 橘為仲の朝臣陸奥國の守にて下りけるに、太皇太后宮の 大盤所よりとて、誰とはなくて
  東路のはるけき道を行き廻りいつかとくべき下紐の関


 185 修理大夫顯季太宰大貳にて下らむとし侍けるに、馬に具してつかはしける
  立別れ遙にいきの松なればこひしかるべき千代の蔭かな


 186 東へまかりける人の宿りて侍けるが、あかつきに立ちけるに詠める
  儚くも今朝の別の惜しき哉いつかは人を長らへて見む


とりあえず今はこの辺...





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風雨来記2ムービー更新
http://www.fog.jp/main/products/f2.htm
「許してくれ、光...」って、もしかして光はアイツの名前!?

■社論:オタク諸君!!「電車男」見て勘違いするなよ~
http://acg-dream.com/vbb/futaba/src/1123162484590.jpg
 オタク諸君!!「電車男」見て勘違いするなよ~
 ねぇ、いいの。そんなにオタクモテはやしちゃって。オタクでいいのは一部だよ。芸術家研究者となって成功している人間だけでしょ。女からしたら、最高とゴミ、それがオタクの世界である。その現実をきちんとオタクに伝えないと。それがマスコミ仕事だろうが。
 信じられない。少子化問題を扱っていた同じ雑誌で、オタクモテはやすなんて。 一部のオタクに親切に教えてやるけど、ドラマオタクは君らの仲間じゃないからね。 大勢の人間の鑑賞に堪えるように作られたオタクなんだから。 実生活ではちゃんとモテているだろう俳優さんがオタク役をやっていて、 メークさんがついていて、スタイリストさんもついていて。そういった現実から目を逸らしちゃいけない。がしかし、ほんまもんのオタクは、あたしの意見なんぞ「フンッ」ってな感じなんだと思う。そもそも一般論に耳を貸さず、我流で生きているのがオタクだからね。
 だっから、アニメTシャツを堂々と街で着ている奴がいたりするんじゃん。「気持ち悪い」とか、「恥ずかしい」とか、絶対に一度は親切にまわりから言ってもらっているはずである。でも、聞かない。どうする?アニメTシャツを着ているオタクが、雑誌の記事を鵜呑みにして、(俺に彼女がいないのは、たまたまなんだ)とか生意気なこと考えているとしたら。(運命の人が現れるのを、ひたすら待てばいい)なんて余裕をぶっこきはじめたら。
 アニメTシャツを脱がなきゃ、女が当たるわけがないんだよ。変わろうという気持ちが無きゃ、一生童貞のままでいる率は高いね。数年後、安易にオタクモテはやした雑誌を出している出版社は、「話と違うじゃんか」と童貞たちに恨まれ、火をつけられるとことにも覚悟しておくべきであろう。
勘違いキモオタ達に見せたい。もっとも勘違いやすい人こそキモオタになるわけだと思いますが。

TV版「AIR舞台探訪~香美町、宮津市編~に、美凪櫓追加。(USO9000仮想工房より)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~uso9000/
最近はお忙しいようですね、頑張って下さい。

日本漢文の世界
http://homepage2.nifty.com/kanbun/index.htm
興味深いです、とりあえずメモメモ
漢文は知識人のための文章ですから、分かりきったことを長長と書 くことはしないのです。
共用知識を想定してから話し合うってオタクの癖は中国起源でしたか(汗)...

■キルヒホッフ(
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%AB%E3%83%92%E3%83%9B%E3%83%83%E3%83%95%E3%81%AE%E6%B3%95%E5%89%87
何と思ったらKirchhoff's lawsでしたか、中国語訳は「喀斯荷夫(キャスホフ)」になしましたが。


wolfhearts_t023wolfhearts_t023 2005/08/07 09:08 勘違いねぇ(笑)うん、実際その方のおっしゃる通りですな。自分の有り方を見つめなおしていかないと、女なんて寄りつきませんって。え?俺?俺は上手い事やってます。基本性能にプラス修正付いてるってのもありますが。
wolfhearts_t023wolfhearts_t023 2005/08/07 09:15 とはいえ、その文にも間違いはあって、そもそも一般論を知っていてなお我流を通すためにいろいろな方法を取り入れたりするのがマトモなヲタで、一般論を知ろうともしないのはヲタとしても失格ですね。ヲタをやるには頭使いますから。修練のないヲタは女はもちろん男にも嫌われるものです(笑
kuonkizunakuonkizuna 2005/08/10 00:49 ですから、こっちが「ヲタ」ではなく「キモヲタ」と書いたわけです。(汗)

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