2006-03-04-土 梅の花匂を道の導にてあるじも志らぬ宿に來にけり
■[趣味雑談]なんやろう... 編集
カムナガラ巻九にで、鳴海先生の精劍にもうむ、「おのへたほらふくのりかりか」ってなんだろう...調べてみると件の短劍そのものようと思います。
今度ははっきりだから、「りかりか」の所でやっと気づきました。
それは、斉明天皇紀にある謎の童謡ではないか。そりゃそうだろう、もっとも意味不明な童謡だから...
まひらくつのくれつれをのへたをらふくのりかりがhttp://applepig.idv.tw/kuon/text/syoki/26/douyou.htm
みわたとのりかみをのへたをらふくのりかりが
甲子とわよとみをのへたをらふくのりかりが
今でもあの童謡に対して定説がありませんので、
一体、やまむらはじめ氏はどんな解釈を作るのを楽しんで待ちます。
カムナガラ(10)4/26発売。
http://www.manganomori.net/list.asp?listid=36
■菅家文草
http://applepig.idv.tw/kuon/furu/text/waka/kanke/bunsou/bunsou.htm
183 早春內宴,聽宮妓奏柳花怨曲,應製 自此以後,讚州刺史之作。向後五首,未出京城之作。
宮妓誰非舊李家 就中脂粉惣恩華 應緣奏曲吹羌竹 豈取含情怨柳花
舞破雖同飄綠朵 歡酣不覺落銀釵 餘音縱在微臣聽 最歎孤竹海上沙
■古今集仮名序
撰述論を翻訳しました。
- 斯かるに,今,天皇の天の下治ろしめす事,四つの時,九の廻へりになむなりぬる。天ねき御美みの浪,八州の外まで流れ,廣き御惠みの蔭,筑波山の麓よりも繁く御座しまして,萬の政を聞し召すいとま,諸諸の事を捨て給はぬ余りに,古の事をも忘れじ,古りにし事をも興し給ふとて。今も見そなはし,後世にも傳はれとて,延喜五年四月十八日に,大內記-紀有則,御書所預-紀貫之,前甲斐少目-凡河內躬恒,右衛門府生-壬生忠岑等に仰せられて,萬葉集に入らぬ古き歌,自らのをも,奉らしめ給ひてなむ。
- 其れが中に,梅を插頭(かざ)すより始めて,杜鵑を聞き,紅葉を折り,雪を見るに至るまで,又,鶴、龜につけて,君を思ひ,人をも祝ひ,秋萩、夏草を見て,妻を戀ひ,逢坂山に至りて,手向けを祈り,或るは,春夏秋冬にも入らぬ,種種の歌を並む,選ばせ給ひける。全て,千歌、廿巻。名付けて古今和歌集と言ふ。
- 斯く,此の度,集め選ばれて,山下水の絕えず,濱の真砂の數多く積もりぬれば,今は,飛鳥川の瀨になる,怨みも聞こえず,細(さざ)れ石の巌となる,悦びのみぞ有るべき。
2006-03-03-金 吹きくればかを懷かしみ梅の花ちらさぬ程の春風もがな
■[趣味雑談]そんなこと言われても.... 編集
とりあえず3mの宇宙人じゃなさそうです。今日の実験授業は昨日よりずっとマシだった。何故なら私も込めて助教は四人にも居るですから...しかも今度のパワーポイントは学生を馬鹿にするステップバイステップもの...残念ながら昨日の経験によって、学生を馬鹿にする方が良いではないか...(以下略)
■菅家文草
http://applepig.idv.tw/kuon/furu/text/waka/kanke/bunsou/bunsou.htm
182 沙庭 夏日四絕第四
分合家中三逕斜 自慚明後滿庭沙 不須詩酒來喧聒 為是我開白菊華
■古今集仮名序
六歌仙まで翻訳しました。とりあえず翻訳ちゅう。
- 在原業平は,其の心余りて,辭足らず。萎める花の,色無くて,匂ひ残れるが如し。﹝《月やあらぬ春や昔の春ならぬ我が身一つはもとの身にして。》《大方は月をも愛でじこれぞこの積もれば人の老いとなるもの。》《寢ぬる夜の夢をはかなみまどろめばいやはかなにもなりまさるかな。》﹞
- 文屋康秀は,辭は巧みにて,その樣身に追はず。言はば,賈人の,良き衣着たらむが如し。﹝《吹からに野邊の草木のし折るればむべ山風を嵐と言ふらむ。》深草帝の御国忌に,《草深き霞の谷にかげかくし照る日の暮れし今日にやはあらぬ。》﹞
- 宇治山の僧喜撰は,辭かすかにして,初め,終はり,確かならず。言はば,秋月を見るに,暁雲に遇へるが如し。﹝《我が庵は都の辰巳しかぞ棲む世を宇治山と人は言いふ也。》﹞詠める歌,多く聞こえねば,斯れ此れを通はして,良く知らず。
- 小野小町は,古の衣通姫の流也。憐れなる樣にて,強からず。言はば,良き女の,悩める所あるに似たり。強からぬは,女の歌なればなるべし。﹝《思ひつつ寢ればや人の見えつらむ夢と知りせば醒めざらましを。》《色見えで移ろふ物は世中の人の心の花にぞありける。》《詫びぬれば身を浮き草の根をたえてさそふ水あらばいなむとぞ思ふ。》衣通姫の歌,《我が夫子が來べき夕也笹が根の蜘蛛の振舞ひ今宵著しも。》﹞
- 大友黒主は,その態,いやし。言はば,薪負へる山人の,花の蔭に休めるが如し。﹝《思い出て戀しき時は初雁の鳴きて渡ると人は知らずや。》《鏡山いざ立ち寄りて見てゆかむ年經ぬる身は老いやしぬると。》﹞
- 大友黑主,頗有逸興,而體甚鄙。如山人負薪之息花前也。﹝《思い出て戀しき時は初雁の鳴きて渡ると人は知らずや。【不堪戀慕思君時 猶若初雁渡空鳴 涕泣町間人不知。】》《鏡山いざ立ち寄りて見てゆかむ年經ぬる身は老いやしぬると。【立寄鏡山映吾姿 經年歲月照真影 方知此身老將現。】》﹞
- 此の他の人人,其の名聞ゆる,野邊に生ふる葛の,這ひ広ごり,林に茂き木の葉の如くに多かれど,歌とのみ思ひて,其の態知らぬなるべし。
- 此外,氏姓流聞者,有若野邊漫葛、茂林木葉,其數不可勝計也。然彼皆以艷為基,不知和歌之趣者也。
- 作者: サンライズ,メディアミックス書籍部ホビー書籍グループ
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2006/02/17
- メディア: 大型本
- クリック: 3回
- この商品を含むブログ (8件) を見る
0 件のコメント:
コメントを投稿