2005-06-18-土 天の原振りさけ見れば 春日なる三笠の山に出し月かも
■[趣味雑談]阿倍仲麻呂 編集
阿倍仲麻呂と言うものは、言うまでもない優秀なる遣唐留学生である。また、晁衡(朝衡)という中国名持っている。玄宗に寵遇され、帰国の許可が貰えませんでした。
折角許可を貰っても、海難のために帰国が果たせず、五十余年間中国に居る、そのまま没す。
伝説としても、入唐から幽霊になった阿倍仲麻呂と吉備真備の事までの説話も有名で、『伏桑皇統記図絵』*1にも收録された。
玄宗に寵遇される事がわかりますが、
李白・王維・趙驊・包佶・儲光羲らと交友がある事が最近になって初めて知たんです。
ところで、以下は阿倍仲麻呂と関わる詩詞を刊載して頂く、当時の中日友好を垣間見してみます。
唐土にて月を見て詠みける
天の原振りさけ見れば 春日なる三笠の山に出し月かも阿倍仲麻呂最も有名の思郷のうた。
慕義名空在 偷忠孝不全吉備真備らの帰国が許されたのが、仲麻呂だけ帰国出来ずことを感懐した漢詩。
報恩無有日 歸國定何年
西掖承休澣 東隅返故林仲麻呂が帰国出来ずことを知らないまま作った送別詩。
來稱郯子學 歸是越人吟
馬上秋郊遠 舟中曙海陰
知君懷魏闕 萬里獨搖心
趙驊
帰国所感の詩籤
銜命將辭國 非才忝侍臣やっと帰国の許可が下さった、中国の友人に送る送別詩。残念ですが間もなく海難に遭った。
天中戀明主 海外憶慈親
伏奏違金闕 騑驂去玉律
蓬萊鄉路遠 落木故園林
西望懷恩日 東歸感義辰
平生一寶劍 留贈結交人
送秘書晁監還日本國
積水不可極 安知滄海東王維による送別詩。同じく海難のためもったないになった。
九州何處遠 萬里若乘空
向國惟看日 歸帆但信風
鰲身映天黑 魚眼射波紅
鄉樹扶桑外 主人孤島中
別離方異域 音信若為通
王維
送日本國聘賀使晁臣卿東歸
上才生下國 東海是西鄰包佶による送別詩。海難のため以下略。
九譯蕃君使 千年聖主臣
野情偏得禮 木性本含真
錦帆乘風轉 金裝照地新
孤臣開蜃閣 曉日生朱輪
早識來朝歲 塗山玉帛均
包佶
哭晁卿衡
日本朝卿辭帝都 征帆一片繞蓬壺海難のことを聞いた、阿倍仲麻呂が死んだと間違った李白による追誄詩。
明月不歸沈碧海 白雲愁色滿蒼梧
洛中貽朝校書衡詩
萬國朝天中 東隅道最長阿倍仲麻呂が校書の職に任命された時の祝賀詩。
朝生美無度 高駕仕春坊
出入蓬山裏 逍遙伊水傍
伯鸞游太學 中夜一相望
若日懸高殿 秋風入洞房
屢言相去遠 不覺生死朝
儲光羲
意外ほど多いですね、これまで知らなかった自分の無知さにはトホホな感じがあります。
■[BOOK MARK]メモ 編集
いい比良坂初音絵(少年ちょっぷGOLD BLENDより)http://www.interq.or.jp/blues/nao-rx/tyoppu-boy/cg_okuri/02_A_hatune.htm
やっぱり黒髪長髪で気品のある御嬢さんは男の好みでしょう。他には秋葉、シエルもあります。
調べてみると、ネットの評価は:
『面白い』とか『単体でも売れた』とか『再販してくれ』とか、
『この名称は実は、とある神話の運命の3女神から取っていて、初音姉様の運命を表している』とか、
『初音姉様最高』とか『姉様の制服は、実はアリス・ソフトの違うゲームに出てくる高校の(以下略』とか、
あと『贄になりたい食べられたい(以下自主規制』とか....だそうです。(汗)
旧仮名遣い・正字変換ツール(NOX INSOMNIAE; YASUDA's Home Pageより)
http://yasuda.homeip.net/misima/misima.html
何となく旧仮名遣いの方がカッコイイと思った自分が居ます。
お嬢さまことば速修講座
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4887591233/
一般にお嬢さまと呼ばれる人々の会話を分析し、実践を第一に、簡単で使用頻度の高い順に「お嬢さまことば」を紹介。
こういうものに興味があります。でも、間違っても嬢さまになるつもりはおりませんので誤解しないて頂戴ね。
“旧仮名遣い”と呼ばないで
http://kan-chan.stbbs.net/word/index.html
いろいろありますので、勉強になりますわ。
夢判定(_VXD MUSHRooMより)
http://mitsuki.jp/~rui/
2005/06/16の日記。輝砂川さん、最近の日記は段々エスカレートな感じがあります。
ネタですね、是非ネタであってください。是非是非...
ところで、以下の特質の話ですが、自分の場合なら...
>制服趣味
ないでもないけれど、別に特にすきなんかないっスよ。(マジで
>WET趣味、
おらん(即答。
>ロリコン趣味
あんなの言語道断、実はオバ興味も炉利興味のおりせん。
>クソムシ
当たらないと思う。
>メイド好きのフリル
興味ない...
>リボン
全然興味がおらん...
>首輪好き
なんだこりゃ...某王子じゃあるまいわ..
>お嬢様気質なツンツンキャラ
お嬢様気品ならいいけれど、お嬢様気質なツンツンキャラはやっぱり遠慮しとく
>髪型はツインテール。
あんなの邪道だ!
>ネコ耳や眼鏡っ娘が大好きで、
嫌いですよ。
>女の服を着ていれば男の子でもOKで、
んなわけねぇぇだろう!瑞穂年でも私と関わらないぞ
>ピンクとか青とか緑の色の髪が大好きな、
ド嫌いです、髪色は勿論黒に決まってるや!
>超絶クサレ
ないと思う。
*1:安倍仲麿入唐 安部好根奸計之条 ・養老滝涌出 仲麿妻貞死条 ・仲麿留学于唐土 於高楼餓死詠歌の事・吉備大臣入唐 仲麿霊鬼子吉備公語奮怨条・安禄山謀害吉備公 仲麿霊救吉備公危急条など、插絵付き。興味がある方は是非ご覧下さい。
2005-06-17-金 さねさし 相模の小野に 燃ゆる火の 火中に立ちて 問ひし君はも
■[趣味雑談]巫女巫女 編集
豊受皇太神宮御鎮座本紀にで、面白い記録発見。亦天照太神御託宣、相殿二神二前。止由氣宮相殿神、皇孫命爾奉陪從留。故號-止由氣宮相殿、而東西座給。東-天皇孫命、一座。西-天兒屋根命。靈形笏、天津賢木執副坐。太玉命、靈形瑞曲玉座。但東御靈常西相殿並座給也。自爾以徃、以天手力男神、萬幡豐秋津姬命、天照皇太神乃為相殿神坐。元是號-御戶開神。ところで、「凡神樂起」以下は大体『古語拾遺』からの引用文ですが、
亦、素盞鳴尊孫-大土祖、一座。衢神-大田命、一座。宇賀魂-大年神、一座。山田原之地護神定祝祭也。大土祖靈、鏡坐。大田命靈、銘石坐。宇賀魂靈、瑠璃壺坐也。亦、御倉神、稻靈-豐宇賀能賣命、宇賀能多美麻神、保食神。尊形一床坐、以白龍為守護神也。凡王子八柱、同座給也。亦、酒殿神。謂和久產巢日神子-豐宇賀能賣命座也。丹波國竹野郡奈具神社是也。以代昔月殿天降坐、亦名-姊娥昇女。稻靈、光所變也。五穀糧所化神-保食神分身。善釀清酒、靈形石坐。甕名-賀多晉器、軍陀利夜叉神所化也。惣吉祥之瓶中、溢甘露之酒。直會集人、除萬病、延命良藥也。亦以大土祖-宇賀魂神為根倉甕星神、供神酒。今號、根倉甕、是也。宮中大小神祇、四至神等鎮理定理座居由。中臣祖-大御食津臣命稱詞竟。神善、奉祝詞言佐久:「度遇乃山田乃原乃、下津磐根爾、大宮柱廣敷立弖、高天原爾千木高知弖、皇御麻乃命乃稱詞定奉留天照坐須止由居乃皇太神乃廣前爾。恐矣恐矣申給波久。」
天照皇太神、神魯岐、神魯美命爾言寄任天:「天之小宮之寶殿於、此處爾移造利。以今日天奉移鎮利御坐須狀於平久安久、令知食度申給。」登言壽鎮居白久。宮人皆參、終夜宴樂。猿女祖-天鈿女裔、歌女舞姬。來目命裔、屯倉小男童、笛生、琴生、簫生、蓽築生諸命等、一時起歌舞。其絲竹音、鏗鏘而滿六合。天神地祇、受和氣而隨實用。天下榮樂、海內太平焉。
凡神樂起、在昔素盞鳴神奉為日神、行甚無狀、種種陵侮。于時、天照大神赫怒、入天石窟、閉磐戶而幽居焉。爾乃六合常闇、晝夜不分。群神愁迷、手足罔厝。凡厥庶事、燎燭而式辨。天御中主神。止由氣皇太神是也。太子-高皇產靈神、命宣て、會八十万神於天八湍河原。雲漢是也。深思遠慮、於天石窟戶前、舉庭火、畢作俳優。猿女君祖-天鈿女命、採天香山竹、其節間雕風孔、通和氣、今世號-笛類是也。亦天香山弓、興並叩弦、今世謂-和琴、其緣也。木木合合、而備安樂之聲。移和風、顯八音。即猿女神伸手抏聲、或歌或舞、顯清靜之妙音、供神樂曲調。當此時、欻解神怒、妖氣既明、天無復有風塵。以來、風雨時若、日月全度。一陰一陽、萬物之始也;一音一聲、萬樂之基也。神道之奧賾、天地之靈粹。絲竹之要、八音之曲、已以為貴。故依舊氏之權、猿女氏率來目孫屯倉男女、轉神代之遺跡、而今供三節祭、永為後例也。
「猿女君祖-天鈿女命、採天香山竹」以降は豊受皇太神宮御鎮座本紀独自の記録だそうです。
少なくとも、私は未だ別のところでこういう記録を見たことがありません。
でも、「天御中主神.止由氣皇太神是也.」という神道五部書の政治主張はやっぱり勘弁して下さい...
あと、蛇足ながら、天鈿女命とは、猿女君の祖でその子孫は今の稗田氏にあたります。
『古事記』の口述者こと稗田阿礼、また『朝霧の巫女』の稗田一族はこの稗田氏という。
大和撫子 やまとなでしこ
http://www.geocities.jp/sacredlotus_miwa/
特に「みやびのつかさ」に興味があります。
■[趣味雑談]メモ 編集
期末試験はまもなく為、最近の日記はメモ形式の方が多いと思います。梅雨空待ち遠しい?――熊野那智大社で紫陽花祭(玄史生さん提供)
http://www.nikkei.co.jp/news/past/photo24/honbun.cfm?i=MS3M1400A%2014062005&g=IM&d=20050614
熊野那智大社と言えば、蔽サイトの「久遠の現場」にで、くんせい家さんが提供した熊野大社の写真があります。
http://applepig.idv.tw/kuon/special/contribution/kunsei/kunseip01.htm
ちなみに、熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社の三社を合わせて『熊野三山』という。
Yahoo!オークションに出品された巫女アイテムリスト(巫女装束研究所より)
http://fortuneseeker.miko.org/
あ、念のために、サーチやらヤフオクやら日本は危険な国です、
まともな人には見たくない出品が有ると思いますから見る前にまず考えてください。
御田植祭で秋の豊作祈る 敦賀の気比神宮(君子ハ豹変ス経由)
http://www.hokuriku.chunichi.co.jp/00/fki/20050616/lcl_____fki_____001.shtml
気比神宮の話は、越前國風土記逸文にも見られます。
http://applepig.idv.tw/kuon/furu/text/fuudo/itubun/itubun09.htm#echizen
南八幡高で和装普及事業(君子ハ豹変ス経由)
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2005061600247&genre=F1&area=K20
勿論、和装普及は大事だと思います。『帝都物語』には洋服を着た方こそ恥ずかしい時代も述らべっています。
正倉院・聖武天皇の遺愛品目録、唐で最先端の書体採用(君子ハ豹変ス経由)
http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20050616i214.htm
顔真卿の書体で書かれていた可能性が高いといいます。
キトラ古墳で「午」確認、1300年ぶり鮮やかな朱色(読売新聞より)
http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20050615i202.htm
四神の壁画として知られるが、獣頭人身十二支像は初耳ですね。
http://www.nikkei.co.jp/news/past/photo24/honbun.cfm?i=MS3M1400A%2014062005&g=IM&d=20050614
kuonkizuna 2005/06/17 10:32 情報どうも有り難う。紫陽花はいつも美しいですね。
熊野三山もいつか行ってみたいところなんですわ。